アルティウムの戦略的ニューバージョン
Altium Designer 6
Protel から Altium Designer へ
Altium Designer 6 の新機能と商品構成、そして Protel ブランドの消滅
■ Picking up essence ■
Altium Designer 6 - 新バージョンの要約
[ 過去との決別を図る Altium Designer 6 ]
2005年も押し迫った年末の12月に Altium Designer 6 の出荷が開始され、2006年1月以降の出荷はこの新しいバージョンに切り替わります。このAltium Designer 6 では、PCB 設計機能を中心に大幅な拡張が行われているものの、 技術的には DXP プラットフォームを用いた製品であり、2003年にリリースされた Protel DXP の改良品であるといえます。しかし、このリリースを期に、名前の変更など今までとは異なる大きな変更が実施されています。
2005年の8月に Protel は Altium Designer のサブブランドに格下げされましたが、Altium Designer 6 から完全に Protel の名前が消滅しました。そしてもうひとつ、従来のProtel の機能が 2 つのライセンスオプションに分割されたことです。このため、回路図を描いて PCB を設計するために必要な全機能を得るためには、従来の Nexar-Protel に相当するフルセットの Altium Designer を購入するかまたは、Foundation と Board Implementation の 2 つのライセンスオプションを購入する必要があります。
以前に Protel進化論 で作成した一覧に、今回の Altium Designer 6 のリリースを追記しましたのでご覧ください。
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製品とその概要 |
販売時期 |
| (1) |
Advanced Schematic/PCB 1.x |
1991 - 1993 |
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Protel 最初のWindows 版製品 |
| (2) |
Advanced Schematic/PCB 2.x |
1993 - 1995 |
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Schematic/PCB 1.x の改良と機能追加 - (旧製品の改良版) |
| (3) |
Advanced Schematic/PCB 3.x |
1995 - 1998 |
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EDA/Client 統合環境の導入 |
| (4) |
Protel 98 |
1998 - 1999 |
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Schematic/PCB 3.x の32ビット化 - (旧製品の改良版) |
| (5) |
Protel 99 |
1999 |
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DsignExplorer 統合環境/統合デザインデータベースの導入 |
| (6) |
Protel 99 SE |
2000 - 2005 |
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Protel 99 の改良と機能追加 - (旧製品の改良版) |
| (7) |
Protel DXP |
2003 - 2004 |
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機能拡張したDXP 環境の導入による大幅な機能と統合の強化 |
| (8) |
Protel 2004 |
2004 - 2005 |
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Protel DXP の改良と機能追加 - (旧製品の改良版) |
| (9) |
Altium Designer Protel License Option |
2005 |
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Protel ブランドをサブブランドに格下げ- (改良と名称変更) |
| (10) |
Altium Designer Foundation License + Board Implementation License |
2006 - 2008 |
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Protel ブランドの完全消滅 - (改良と名称変更) |
(発売時期は商品が流通したおおよその期間)
この一覧を見ると、大きなリニューアルの後には必ずその改良版がリリースされていることがわかります。また、Protel DXP のリリース以降は DXP プラットフォームを使った基本的なシステムは変更されておらず、幾度も機能の拡張と名前の変更が行われていることがわかります。
[ Altium Designer 6 の商品構成 ]
Altium Designer 6 には次の 4 種類があります。
● Altium Designer Foundation License
デザインエントリーに必要な機能を一揃いセットにしたもので、CircuitStudio の後継になります。CircuitStudio と同等の機能を備えていますので、今 CircuitStudio の導入検討中の方は、この Foundation License をお選びください。価格は、598,000円(ノードロック版)に改訂されています。
● Altium Designer Board Implementation License
PCB 設計に必要な機能を一揃いセットにしたもので、Protel の後継になります。しかし、従来の Protel に含まれていたデザインエントリー機能、すなわち CircuitStudio に相当する機能が省かれています。このため従来の Protel と同等の機能を得るためには、この Board Implementation License に加えて、Foundation License を合わせてご購入いただく事が必要です。また、従来のProtel が備えていた VHDL コンパイラ等の FPGA ハードウェア開発機能が省かれています。価格は、1,196,000円(Foundation付きノードロック版)に改訂されています。
● Altium Designer
Embedded Intelligence Implementation License
FPGA のハードウェアとソフトウェアを開発するために必要な機能を一揃いセットにしたもので、Nexar の後継になります。しかし、従来の Nexar に含まれていたデザインエントリー機能、すなわち CircuitStudio に相当する機能が省かれています。このため従来の Nexar と同等の機能を得るためには、この Embedded Intelligence Implementation License に加えて、Foundation License を合わせてご購入いただく事が必要です。価格は、1,196,000円(Foundation付きノードロック版)に改訂されています。
● Altium Designer (オプション名なし)
これには Altium Designer の持つ全ての機能が含まれており、従来の Nexar-Protel の後継になります。ボードレベルに加えFPGA の開発を行う場合にはこれをご購入ください。価格は 1,400,000円(ノードロック版)に改訂されています。
Altium Designer 6 は販売が終了しています。 Altium Designer 6 のユーザはアップグレード価格で最新の Altium Designer にアップグレードできます。
最新の Altium Designer の概要
Altium Designer をフルサポート アルティウムの日替り?情報局
アルティウムの情報箱 Altium Designer ユーザサポートサイト
アルティウム代理店 ・ アンビル コンサルティング株式会社
2006年 1月 4日 更新: 2009年 9月 21日
[ Altium Designer 6 の新機能と改良点 ]
Altium Designer 6 は従来製品と同様、 DXPプラットフォーム環境下で動作します。基本的なシステムに大きな変更はありませんが、ボードレベルの設計機能を中心に多くの機能の追加と改良が行われています。特に PCB 設計機能においては、半田面から見たレイアウト表示や TrueType フォントによる日本語入力が可能になるなど、実用性の高い機能が実現されています。また回路図エディタでは、簡単に矢印が描けるようになったので、注釈や寸法を入れる場合には大変便利になるでしょう。
【 回路図エディタの機能拡張 】
- オブジェクトの種類の自動変換を伴う Copy and Paste
- シートシンボルで階層下位にある繰り返し回路の定数をパラメトリックに定義
- 回路図上に差動ペアの定義
- 回路図シンボル上への部品/ピンスワップ条件の定義
- 外部データベースとのリンク機能が大幅に強化され、全てのライブラリ属性データが外部データベースとリンクし、外部データから直接部品の呼び出しが可能。加えてOrCAD CISをフルサポート
- 他のアプリケーションで作成したドキュメントを、容易に回路図上に貼り付け可能な、Windows グラフィカル・クリップボードのサポート
- グリッド情報を含むWindows Meta ファイルの Copy and Paste
- デザイン全域にわたるPCB フットプリントの割付を一括処理
- シートシンボルを自動作成する際に下位回路図内の情報をより広範囲に反映
- セレクトされた複数のワイヤ(トラック)のエッジを一括移動
- マウスのクリック操作によりポートを逆向きに変換
- 注釈挿入や寸法記入のために矢印形状のラインをサポート
- Note と Text Frame を直接回路図上で編集
- 全ての形状のパワーポートにおいて、ネット名の表示/非表示の設定を追加
- P-CADネットリスト出力機能をP-CAD 用のデザインエントリーとして最適化
- パーツリスト出力機能の強化とExcelテンプレートを新たに用意
- 部品表内の任意に設定設定されたフィールドに、デザインドキュメントやプロジェクトパラメータを挿入
【 Circuit Simulationの機能拡張 】
- PSpice モデルと機能および、グローバル変数をサポート
- グローバル変数と方程式のサポートを追加
- 波形表示の横軸に計算式ベースのスケーリング設定を追加
- 回路図上から任意の部品を除外してシミュレーションの実行が可能
【 PCBエディタの機能拡張 】
- 基板ワークスペース上のデータを詳細に表示
- 虫眼鏡により、ワークスペース上のオブジェクトを拡大表示
- 表示データの取得と貼り付け(foverにより、詳細データの貼り付けが可能)
- 簡単なマウス操作によりカーソルの下にあるオブジェクトの詳細データを表示(Popup mode)
- Popup mode と同様のデータをパネルに固定表示
- 重なったオブジェクトに対して選択を容易にすために候補リストの改良
- Ctrl + Alt で、カーソルを置くだけでクリックしなくてもネットがハイライト
- 配線パターン上にネット名を表示
- 単一レーヤ表示の場合にも、バックに薄暗く他のレーヤを表示
- パッドとビアの詳細な表示条件設定
- 半田面視(基板裏側から見た状態)での表示編集機能
- マニュアル配線過程で、同一層上の始点と終点とを自動的に結び、配線を完結させる半自動機能
- 差動ペアの定義と管理
- 差動ペアのデザインルール設定
- 差動ペアの配線
- ピンペア・スワップを含むFPGA の差動ペアのサポート
- 差動ペアの伝送線路シミュレーション
- 差動ペアやBGA 配線引き出しと連携動作する新しい部品/ピンスワップ
- BGA パッドからの自動引き出し配線
- 日本語文字を含むTrueTypeフォントのサポート
- マニュアル配線に多くのモードとショートカット、および設定機能を追加
- 配線パターンの折れ曲り角度を固定したままコーナを移動
- 外部データベースとのリンク機能が大幅に強化され、全てのライブラリ属性データが外部データベースとリンクし、外部データから直接部品の呼び出しが可能。加えてOrCAD CISをフルサポート
- 他機種で設計された既存データの再利用を容易にする、インポートウィザードの改良
- 再利用したい既存データ(全体または一部を)デザイン・スニペットフォルダに保存し、必要なときにパネルから呼び出して再利用
- Union コマンドが拡張されオブジェクトの一体化の範囲が拡大
- 基板レイアウトのデータを XML または HTML で出力
- ライブラリ内のフットプリントの全オブジェクトとデザインデータ間を比較解析して相違をリストアップすることにより、正確にデザインデータをアップデート
- 意図的なループ配線が解除されないように保護する、ネットごとの Loop Removal 設定
- オブジェクトの相対座標値指示による移動
- ドリルデータ出力時に、スルーホールとバカ穴を分離
- DXF/DWG 入出力時の変換条件の設置項目を拡張
- IGESとIDFへの出力機能の拡張と出力ファイルサイズの最小化
- エンベッデッドボードアレィ機能を用いて設計した Multi-PCB の座標値データ出力をサポート
【 共通部分 】 一部のみの要約
- JTAG スキャンの機能拡張
- 回路図シンボルのピンとPCBフットプリントのピン間とのクロスプロービングなどの、データ連携機能の追加
- バージョンコントロール機能などの、管理機能の改良
- Web アップデートなどソフトウェアを最新のものに保つための手段を新たに提供