Protel 2004 の洗練された統合環境と高度に進化した個々のツール
Protel 99 SE や Protel DXP などのアルティウム統合ツールはすでに、ボードレベルのCAD ツールとして業界標準の地位を得た感があります。ここでは、2004年の4月に販売が開始されたアルティウム統合ツールの最新版、Protel 2004 の特徴を簡単に紹介します。
このProtel 2004 は回路設計者向けに最適化された万能 CAD ツールであり、新製品というよりもむしろ、アルティウム統合版ひとつ前のモデルである Protel DXP の改良品という性格の強い製品であるといえます。
Protel 2004 にはボードレベルの設計とFPGA の回路開発に必要な一連のツールが含まれています。
これらのツールはアルティウム独自のDXP(Design eXplorer Platform)環境下で密に統合されており、ツール間のデータのやり取りはバックグランドで行われます。このためファイル操作によるデータのやりとりは必要ありません。また、ひとつの実行ファイルを起動するだけで、全てのツールの機能を使用することができます。さらに、統合されている全てのツールのユーザインタフェイス(GUI) は共通化されており、複数のツールを使い分ける場合にも画面のメニューコマンドが変化するだけですので、操作に戸惑うことはありません。
現在では多くのEDA メーカが、統合を謳ったツールを供給しており、アルティウム以外に統合ツールと呼ばれるものは数多く存在します。。しかしこれら多くは単にツールを寄せ集めただけの集合ツールとしか呼べないものであり、Protel 2004 の統合環境はこの種のものとは一線を画する、きわめて高度ものであるといえます。
それぞれのツール間では、回路図エディタを中心にデータの連携が行われる。回路図エディタにより全てのデザインエントリツールが管理され、回路図エディタで生成されたデータを受けて PCB 設計が行われる。
Protel 2004 のPCB ツールは高価なPCB 設計専用ツールに勝るとも劣らない高度な能力を備えています。
例えば、デザインルールは他に類を見ないほどの豊富なパラメータを備えており、PCB 設計プロセスは全般にわたりこれらのパラメータの監視のもとに進められます。これはルールドリブンコンセプトと呼ばれ、Protel DXP 以来アルティウムPCB ツールの基幹を成すものです。また統合されている伝送線路シミュレータとの連携により、高速信号の立上り/立下りといった電気的な特性をそのままデザインルールのパラメータとして規定し、伝送特性を監視することが可能です。
さらに、Protel DXP から引継いだ他の機能にも多くの改良が加えられています。例えば、Situs オートルータでは、結線率と配線品質が大きく向上しています。また、3D ビューワでは独自のライブラリの組み込みが可能になったほか、IGES フォーマットでの3D 画像を出力できるようになっています。
Protel 2004 をはじめとする Altium 2004 ファミリーは Altium Designer に移行しました。
現在 Altium Designer Board Implementation が Protel 2004 の後継として販売されています。
[ はじめに回路図ありき - 回路設計者向けのツール ]
Protel 2004 ではデザインエントリ機能の充実に加え、設計上流から設計工程を管理するという「トップダウン」の思想が貫かれています。
回路図エディタは、PCB にデータを渡すだけでなく、シミュレーション用の回路図の作成とVHDL 設計用のブロックエディタとしても使用することができるため、Protel 2004 では用途によって回路図エディタを使い分ける必要はありません。
Protel 2004では PCB 設計を回路図を起点に開始し、設計工程が精密にコントロールされます。例えば、PCB 設計を行う場合には、PCB エディタによってネットリストを読み込むのではなく、回路図エディタから「Update-PCB」コマンドを起動し、PCB にデータを送り込みます。また、伝送線路シミュレーション用のIBIS モデルは、PCB ではなく回路図シンボルに割り付けます。さらに、PCB 設計用のデザインルールを回路図に規定し、PCB 設計の品質を精密に管理することができます。
このProtel 2004 はアルティウム独自のルールドリブンコンセプトが貫かれており、まさに、「はじめに回路図ありき」の思想で開発された、回路設計者向けの万能 CAD ツールであるといえます。
アルティウム(旧プロテル )専門店 Protel 2004 の価格
アンビルコンサルティング株式会社 2004年
9月
29日
VHDL
シミュレータ