音響サービス

アンビルコンサルティングは、音響サービスを通じて地域のさまざまなイベントを、無料でお手伝いしています。

この活動を一口に言うと PA ボランティアです。このサービスでは、より心地よい音を皆様にお届けするため、市販されている現代のスピーカーをそのまま使用するのではなく、 太平洋戦争終結の年に販売が開始された ALTEC A5 を独自に小型化したものを使用しています。

これを始めたのは、時折出向くライブイベントでの音への疑問がきっかけでした。ライブ会場に設置されたスピーカーからは、音楽では無く悲鳴しか聞こえてきません。まさにオーディオマニアなら卒倒しかねないようなけたたましい音が鳴り響いており、これは何とかしなくてはならない!という思いに駆られました。

その昔、PA には ALTEC 社の大きなスピーカー が標準的に使われていました。そしてこの PA スピーカーはレコーディングスタジオや JAZZ  喫茶でも利用され、素晴らしい音を聞かせました。さらに現在でもこれを室内で使用しているオーディオマニアが数多くいます。この事は、昔の PA スピーカーは家庭用のものよりも音が良く、ピユアオーディオ用としても十分通用する音質であった事を物語っています。

ところが最近のライブイベントでは、たいていプラスチックの小箱に入ったスピーカーが使われ、能力を超えたパワーで駆動されています。これでは良好な帯域バランスが得られないばかりか混変調が起こり、まともな音が出るはずはありません。

要するに現在では 音質よりも利便性が優先され、PA スピーカの音は悪くて当たり前になってしまっています。そしてこれは 70年代に ALTEC から JBL への移行が始まった頃からの大きな流れのように見えます。

そこで、この悪しき流れに逆らい ALTEC の A5 を使う事を計画しました。しかし本物の A5 は持ち運び難いので、代用品を使う事にしました。そこで最初に用意したのは、JBL 4560 仕様の国産箱と FOSTEX の H-250 ホーンに ALTEC A5 のユニットを組み込んだシステムでした。スピーカーはその使命も原理も扇風機と同じですので物量が物を云いいます。そのセオリーどおりこの重厚長大なスピーカーは充分なパフォーマンスを発揮しました。しかしこのスピーカーの大きさは本物の ALTEC A5 と大差なく、運搬に大変苦労しました。

PA ボランティア 初代のメインスピーカー

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そしてその後、何種類かのスピーカを用意し現場に持ち込みましたが、結局は ALTEC A5 の形状をそのまま 12インチウーファー用にスケールダウンしたものに落ち着きました。これを 2013 年のびわこジャズ フェスティバルで最初に使用し、現在でもメインスピーカーとして使い続けています。

ALTEC A5 を独自に小型化(2013年に投入)

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ALTEC VOT の画像は、サウンド与太噺 より引用
参考資料:ALTEC社 1945年のカタログ

余談になりますが ALTEC A5 の発売は太平洋戦争が終わった 1945 年です。アメリカでは日本と戦争をしながらこんなものを作っていました。そして 70年以上経た現在でもその音への高い評価は衰えを知りません。さらに驚いた事に、発売から 70 年を経過した今もなお、このスピーカーの補修部品の供給が続けられています。ALTEC 純正の補修部品だけでなく社外品もいろいろ入手できますので、部品の交換により現場のニーズに合わせた音作りも可能です。

現場では ALTEC A5 を小型化したこのメインスピーカの他に、ステージモニター用のスピーカーを複数使用します。このモニタースピーカーについては主に既製品を利用していますが、暖色系の ALTEC トーンにチューニングしています。

ステージ(フロア)モニターも ALTEC 調のサウンドにチューニング

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アンビルコンサルティングではこれらのスピーカを使った音響サービスを無料でお届けしています。

以下は今までにお手伝いしたイベントの一例です。

参考:

 

アンビルコンサルティングではここで紹介したスピーカー以外にも、心地よい音をお届けするための機材をいろいろと準備して皆様のご利用をお待ちしております。 また併せて、この音響ボランティア活動の運営にご協力いただける方を探しています。

お問い合せは yukio@jono.jp まで。