- 2008年9月11日 01:01
- Altium Designerの機能/用法
CAD を効率的に運用するためには、ライブラリの共有と管理が重要であることはいうまでもありません。しかし実際には現場から、ライブラリの共有がなかなかうまくいかない、という声がよく聞かれます。
これを成功させるためにはまず、この仕事に対してまとまった時間を割くことができる、ライブラリ管理担当者を置くことが必要です。この管理担当者は選任でなくても良いと思いますが、設計者が片手間仕事で取組んでもなかなかうまく行かないと思います。
そして次に、ライブラリ管理担当者は、CAD が持つライブラリ管理に役立つ機能を理解して、これをうまく利用することが必要です。そこで今回は、Altium Desugner が備えている、ライブラリ管理に役立つ機能をいくつかご紹介することにします。
・ ファイルロック
共有ライブラリは、Windows のファイルシステムでアクセス可能な場所であればどこにでも置けますが、複数の人に編集が許されている場合には、ひとりの人が編集中の場合には他の人の編集を禁止することが必要です。これは、以下のようにファイルロック機能を有効にすることによって可能になります。この設定により 2人目以降のユーザは、ファイルを開くことはできますがそのファイルを保存することができなくなります。
・ ストレージマネージャ
ストレージマネージャでは、上書き保存の度に作成された多くのバックアップの履歴が一覧表示されます。そしてこの一覧に示めされたファイル名ををクリックすることにより、任意に必要なバックアップファイルを開くことができます。
この、ストレージマネージャを使えば、ライブラリに誤った修正を加えてしまった場合でも、古いライブラリファイルにアクセスして、修正前の正しいデータを取り出すことができます。また、コンペアコマンドでこのバックアップファイル同士を比較して違いを抽出し、その結果を表示することができます。
このストレージマネージャでは、Altium Designer によって作成された全てのファイルが管理されます。設計中に多くのバックアップファイルが作成されることに対して煩わしい思いをすることもありますが、緊急時にはこれらのファイルをこのストレージマネージャから呼び出し、データの復旧に利用することができます。
そしてさらに、このストレージマネージャと、外部のバージョン管理システムとリンクさせ、より高度なバージョン管理を行なうことができます。
・ 外部データベースとのリンク
Altium Designer には、データベースライブラリという機能があり、ライブラリをデータベースシステムで管理することができます。
http://jono.jp/altium/2007/08/post-42.html
http://www.altium.co.jp/Products/AltiumDesigner/Managinglibraries/
このデータベースライブラリの機能を一口に言うと、Accses MDB や、 EXCEL XLS フォーマットでライブラリデータを保存して使用できるという機能です。このことは、Altium Designer 以外のツールを使ってライブラリの管理ができることを意味します。
このデータベースライブラリの機能については、別の機会にあらためて紹介させていただく予定です。
・ その他
回路図ライブラリを使い回すというタイトルの以下のページでも、ライブラリ管理に役立つ機能をいくつか紹介していますので、こちらも合わせてご覧下さい。
http://jono.jp/altium/2007/09/post-46.html
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